BAD Shiba MAX改善日誌

気性が荒い柴犬MAXが良い子に近付いていく記録、になりますように - Days with Bad-Tempered Shiba Inu Dog with Hope for Improvement

不審犬再び現る - MAX Barks at Unleashed Shiba Inu

首輪をしていない柴犬が家の前に現れ、Maxが狂ったように吠えて大変だったことを以前に書いた。以前の記事はこちら↓。

max-kenta.hatenablog.com

しばらく見なかったその犬が、また出現した。

Maxが、家の外で狂ったように吠えている。何か聞いたことのあるような吠え方…デジャヴ。もしや、と思って外に出ると、門の前で例の柴犬がまたうろついていた。

Maxはヒステリックに吠え続ける。よく吠える犬ではあるけど、こんな吠え方を他の時に聞かない。そばに人間がおらず、犬だけがふらふらと家に近寄ってくるなんてことは、今の世の中たしかに普通じゃなく、よっぽど警戒しているのだろう。柴犬同士は相性が悪いので、それもあるかもしれない。

前回、なだめようとしてあやうく噛まれそうになったので、今回は慎重にMaxに近寄る。しばらく吠えさせておいて、タイミングを見計らってキャッチ。

家の中に押し込めて、徘徊犬を見にもう一度外に出たら、もういなかった。

Maxあやうくぬれぎぬ事件

家に入って、うるさかったなぁ、やれやれと思っていると、ピンポーンとインターホンが鳴る。

カメラには、スポーツウェアを着た若い女性。見たことがない方だ。なんだろうと外に出る。

ジョギング中だというその方が、お宅柴犬飼ってますよね、さっき追いかけられてすごく怖かったんですけど、と苦情を言う。

あぁ、あの犬のことだな、とすぐにわかる。あの犬がうちの家の前をうろちょろしているときにジョギングで通りかかって、追いかけられたのだろう。

たしかにうちのMaxは噛んだり吠えたり困った犬だが、追いかけた犬とは違う。

いえ、あれはうちではなくて、うちの犬もうるさく反応して困っていたんです、と説明する。前にも一度見かけたんですけど、どこから来たんでしょうねーと、さりげなく言ってみて、Maxのぬれぎぬを晴らすのに努める。

あ、そうだったんですか、とどうやらわかってくれたようで、すみませんでした、と言って帰って行かれた。

しかしあの柴犬のあやしいところは、首輪をしていない点だ。せめて首輪があったら飼犬だとわかるけど、首輪がないし、でも野良犬にしてはそんなによく見かけるわけでもないし、謎だ。

うちでも、犬たちのシャンプーをする時に首輪を外して、そのまま首輪なしで庭に放すことがあるが、そんなタイミングで逃げ出したんだろうか。

これがセントバーナードとかなら、ご近所の飼主さんならすぐに思い当たるだろうが、柴犬はこのあたりにわんさかいて、どこのお宅なのか見当がつかない。

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破壊犬Max - Breaking Through the Wall

今、家の中の工事をしてもらっている。

壁をはがして、いろいろと工具を置いているので、業者さんが1日の作業を終えて帰る時に、その部分に犬が入らないように壁を作ってくれた。

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しかし、やはりと言うかなんというか、Maxはぺらぺらの壁を一瞬でぶっ飛ばしていつも通り廊下で暴れる。

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すごくMax的で笑えるけど、業者さんがお休みの週末、立ち入らないようにするにはどうすればいいか悩んでいる。

柴犬はツンデレってほんとですか - Shiba Inu's Hot-Cold Personality

はてなブログに引っ越してきました

こちらのはてなブログに引っ越して来る前、別のサイトで、問題行動の多いMaxとの泣きそうな日々を記録していた。当時は緊迫した日々で、以前のブログは今読み返しても悲壮感が漂っている。しかし、去勢をしたところ、わずかながら改善が見られてほっとしていたら、更新が途絶えてしまった。

こちらのブログでは、肩の力を抜いて、本当に少しずつではあるけどMaxの良くなってきている点を記録したり、犬たちの日常を書き留めたりしていきたい。去勢がもたらした変化についても、近いうちに書きたいと思っている。

柴犬はツンデレってほんとですか

さて、先日2匹を公園で散歩させていると、通りかかった方に話しかけられた。昨日テレビで柴犬の番組をやっていて、柴犬はツンデレで、気まぐれで、触られるのが嫌いで、その意味で猫に近いと番組で言っていたけど、本当ですか?と聞かれる。

うちの2匹を考えてみると、本当だ。健太がこれにぴったり当てはまる。

健太の場合

外出から帰った時、こちらは「ただいまー、健太!」と常にフレンドリーに接しているのに、健太はうれしそうに歓迎するときもあれば、上目使いでちらっと見ただけで昼寝の続きに戻る時も多い。

自分が遊んでほしい時はおもちゃをくわえてこっちに来るけど、こちらが遊んでやろうと思い立って、「引っ張りっこしよう」とお気に入りのロープで誘っても、本人がそんな気分じゃなかったら完全無視。

「けんた!」と名前を呼んでも、反応してこっちに来るときもあれば、は?と一瞬だけ目を合わせて終わることも多い。

しっぽを振り振りこちらに歩いてくるので、「よしよし」となでようとしたら、触らないで、とのけぞって向こうに行ってしまう。

などなど。

Maxの場合

Maxはそうでもない。私の顔を見たら常にウェルカムモードだし、おもちゃで誘っても名前を呼んでも、よく反応する。頭も体もなでさせてくれる。

ただ、あまり長い間なでていると、うーっと唸って噛んでくる。

それはだめだMax。「ツンデレ」は飼主としてはさみしい気分になる時もあるけど、それが柴犬の魅力という見方もある。でも、「デレガブ」が魅力という人はきっといない。

なにかにつけて対照的な2人

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Maxは気性が激しくて、寝ているときに触ろうものなら噛みついてくる。

以前は寝ているときにそばを歩いただけで怒って吠えてきた。今でも夫に対してはそうだが、その話はまたあらためて。

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健太はおとなしくて、窓際をうろついている時にカーテンにがんじがらめになっても黙って耐えている。いつも思うけど、野生のサバイバルな環境に置かれたら真っ先にアウトなタイプだ。

散歩の時はMaxの方が良い子

犬の散歩は朝と夕方に1回ずつ。雨が降ろうが雪が降ろうが毎日行く。というのが定番だ。だが、まだうちに健太しかいなかった時、散歩は夜に1回だけで、雨の日や暑すぎる日や寒すぎる日は、行かないことも多かった。

日中、健太は基本的に庭に出ているので、おトイレも走り回るのも自由にできる。家の前を通りかかるワンちゃん&飼主さんや、犬好きの通行人が相手をしてくれて、刺激もある。うちは散歩が少ないんじゃないか、という本人からの不服申立てもなかったことだし、散歩は一日一回だった。

だが、多動犬Maxが来てから、様子が変わった。どうやったらこの子が一日をおとなしく過ごせるかをいろいろ考える中で、朝の散歩で満足感と疲労感を与えて悪いことにはなるまいと、重い腰を上げて朝にも散歩することにした。必要に迫られるとすごいもので、朝に散歩してる時間なんてないと思っていたけどそんなイメージはどこへやら、今では日課になっている。

Maxは、健太にとってはおやつを奪ったり追いかけ回したりしてくる迷惑な同居人だが、このことについてだけは彼はMaxに感謝するべきだ。健太はご主人様より、三度の飯(実際は二度だけど)より、散歩がなによりも好きだからだ。

散歩中の健太

散歩中の健太はどんな感じかというと、彼は散歩となると、普段の従順でおとなしいあなたはどこへ行ったの、というくらいワガママになる。

まず、私が散歩用の服に着替えたりして散歩の雰囲気を感じ取ると、興奮してワンワンキュンキュンうるさい。これが冬だと、上着着て、マフラー巻いて、あ、手袋もいるな、とかやっている間、ずっとうるさい。よその犬には決して吠えず、何か嫌なことがあってもじっと耐えている健太が、声を出すのはこの時くらいだ。

そして外に出ると、地面の匂いをひたすら嗅ぎつつ、自分が進みたい方向にどんどん引っ張って行く。街路樹一本一本の根元で立ち止まって匂いを嗅ぎ、マーキングし、次に向かう方向の狙いを定めてひたすら進み、私の顔などちらりとも見ない。こっちに行くよ、とリードを引っ張っても、自分が行きたい方向じゃなければ頑として動かない。

散歩は飼主の横にぴったりついて、アイコンタクトを取りながら飼主が決めた方向に歩き、マーキングはしない。そのような理想的な犬とは程遠い。

散歩中のMax

一方、Maxは、健太と比べると少しましだ。散歩の雰囲気を感じると興奮し(彼の場合は飛びついてくる)、ひたすら地面の匂いを嗅ぎながら好き勝手な方向に進んで行くのは健太と同じだけど、そっちじゃない、とリードを引っ張ると、素直に従って方向を変えるし、時々は立ち止まって私とアイコンタクトを取る。マーキングは去勢手術後は明らかに減った。散歩中の他の犬と出会うと唸ったり吠えたりするのは困った癖だが、それでも健太と比べると、散歩に関してはMaxの方が良い子だ。

だが結局は、どんぐりの背比べ。目糞鼻糞を笑うとも言える。二匹とも、リードを引っ張って自分主導だし、ひたすら匂いをかいでマーキングしながら進んで行く。一緒にしつけ教室に行かせたら、どっちも落第生だ。

ちゃんとしつけをしていれば私はもっと楽に散歩ができていたのだろう、と思うけど、グイグイ引っ張られるリードからは散歩大好きの楽しさが伝わってくるので、まあいいかと思っている。

多頭用持ち手

ところで、2匹を散歩させるとき、以前は2本のリードを片手でまとめて持っていたのだが、柴犬多頭飼いの先輩であるお友達が、多頭用の持ち手があるよと教えてくれた。

2本のリードを一つにまとめてくれて、2本をバラバラに持たなくても、持ち手だけを持っていれば大丈夫という優れもの。デザインもかわいくて、すぐに注文する。

受注してから製造開始するメーカーさんなので、発注から届くまで、うずうずしながら待つ。

数週間後、やっと届いた持ち手を付けて2匹一緒に散歩に行ったら、感動の歩きやすさ。今まで、好き勝手にあっちこっち行く2匹に引っ張られて右に行ったり左に行ったり、互いのリードがからまって歩けなくなったりしてたのが、一挙に解決して散歩がとっても楽になる。

息子と2人で1匹ずつ連れて歩く方がやはり楽ではあるけど、わたし1人で2匹を散歩させる時には、もうこれなしでは歩けない。

少し遅れて同じメーカーさんに首輪も注文していたが、こちらも届いた。首のサイズを測って注文して、これまた受注してから製造開始なので届いた時はうれしかった。

健太は子犬の時から黄色の首輪なので今回も黄色に、Maxはオレンジにした。いい色、いいデザインで気に入っている。

抜糸

去勢手術を受けさせるか、やめておこうか、数か月悩んだ。 その時のことはこちらの記事に書いた↓。 max-kenta.hatenablog.com 結局受けさせることにして、手術後11日目、待ちに待った抜糸のために動物病院に行く。

本人は邪魔なエリザベスカラーにすぐ慣れ、いや、慣れてはいないんだろうが存在を無視すると決めたのか、いつも通りの動きをするようになった。

慣れないのは私だ。後ろ足で立ってじゃれてくると、カラーが腕に当たって痛い。首回りにプラスチックを付けたまま全力疾走するので、何かに引っかかりそうで危なくてはらはらする。首がかゆくてかいているけど、カラーの上からなのでカリカリ聞こえるだけでかけていない姿を見るのが切ない。

抜糸が終わればエリザベスカラーを外すことができると、待ちに待っていたのは私の方だった。

抜糸の時の様子

抜糸は縫ってある糸を取るだけなので、麻酔はかけない。

診察台に乗せたMaxを看護師さんが後ろから抱きかかえ、獣医さんが処置を始める。Maxは怖いしイヤなのだろう、うなり、吠え、暴れ出す。なんとか11日間取れずにいてくれた頑丈なエリザベスカラーをまだ付けているので、看護師さんの腕を噛むことはそう簡単にはないとわかっているが、横で見ている私はそれでも怖い。

だんだん暴れるのがひどくなり、渾身の力を込めて全身をくねらせ、診察台に体をぶつけ始めた。がっちり抱きかかえている腕を、勢いで振りほどこうとしている。もし腕から逃れてしまったら、部屋中を暴れ回るだろうし、ひょっとしたら逆上してお医者さんや看護師さんを噛むかもしれない。

心配する私をよそに、お二人とも、「そやなー。いややなー。よしよし」と、淡々と処置を続ける。そして数分後、抜糸が終わる。エリザベスカラーを外し、床に降ろされたMaxは、さっきの狂気はなんだったんだ、というくらい、普通の穏やかな柴犬に戻った。

獣医さんに、途中でひどく暴れ出した時はもうだめかと思いましたよ、と話したら、あの暴れ方は想定内です、とのことだった。柴犬のサイズだと、暴れてもなんとか抑えられるそうだ。これが大型犬だと無理らしい。とにかく、お手数をおかけしてすみません、ありがとうございましたと、自然に頭が下がる。

手術跡はきれいに治っているということで、一安心。家では痛がっていましたかと聞かれ、手術当日と翌日ぐらいまではいつもよりおとなしかったが、痛くて辛いというよりは、いつも通りの動きができなくて困惑しておとなしい感じだったと答える。

こちらも痛みをできるだけ与えない処置はしましたが、痛かったかどうか、実際のところは本人にしかわかりません、とのこと。本当にその通り。おそらく痛かっただろうし、怖い思いをさせたこと、手術後に不自由な数日間を過ごさせたことは、間違いなく事実。こんな犠牲を払ってでも去勢をした意味があったと思える時が来てほしい。これに尽きる。

カラーが邪魔になりつつも、いつも通りの勢いでおもちゃに噛みつく。

去勢手術後

Maxの去勢手術は無事に終わった。

麻酔から覚めたら連絡するので迎えに来てください、午後4時~5時頃になります、と言われていたので、手術当日は、夕方までドキドキしながら待つつもりだった。

お昼過ぎに思いがけず、手術は無事終わりましたと電話をいただく。手術自体は問題なく終わったんだと、とりあえず半分はほっとした。だがあと半分の心配が残っている。麻酔から無事に覚めるか、そして獣医さんや病院の方を攻撃しなかったか。

夕方、もう完全に目覚めたという連絡を受ける。麻酔は大丈夫だったんだと、残りの心配のうち半分がなくなって迎えに行く。ひどく暴れたんじゃないですかと聞くと、先生は「大丈夫でしたよ」と言ってくれ、看護師さんもいつも通り親身な対応をしてくれる。心配したようなことは何も起こらなかったようでよかった。

動物病院で用意されたエリザベスカラーを付けたMaxを、家に連れて帰る。

術後、家でのMaxの様子

1~2日間は痛みもあってぐったりしているでしょうが、それは仕方ないですと獣医さんに言われた。

だがMaxは、痛みよりもエリザベスカラーがうっとうしいという思いの方が強いようで、なんとかして取ろうと動きまくる。噛んで外そうとしたり、ダッシュで走って勢いをつけてから床にたたきつけてみたり。結局、カラーが気にならない角度で寝そべっているのが一番楽だということを学んだ。

カラーがあると餌を食べにくい。事前に調べたところでは、お皿を台の上に置いて高くすると食べやすいということだったが、試してみたところどうもうまくいかない。あきらめていつも通り床に置いたら、お皿に口を近付けて、それだとカラーがお皿につっかかるので、一歩下がってカラーの中にお皿がすっぽり入ってから食べるという、彼なりの角度を見つけたようだ。

手術の当日と翌日は、あまり動いてはいけないだろうと散歩を控えたが、カラーを外そうとして家の中で暴れまわっているくらいだから大丈夫かと、3日目から散歩を再開する。

5日経った今は、後ろ足で首をかきたいのにカラーに邪魔されてかけない、部屋のすみっこに転がっていったおもちゃをカラーに邪魔されて取れない、みたいなことは多々あるけど、ストレス過ぎるというようでもなく、いつも通りの生活をしている。

手術を受ける前に、エリザベスカラーについて調べた。プラスチック製のオーソドックスなカラーの他に、布製のカラー(ドーナツみたいなのもあってとてもかわいい)、術後ウェアなどの選択肢もある。プラスチック製カラーであっても、首回りにボタンでプチン、プチンと留めるオーソドックスなタイプと、マジックテープで簡単に留められるタイプとがあった。

動物病院で付けてくれたエリザベスカラーは、最も昔ながらの、ボタン式のプラスチックカラーだった。見かけは良くないが、これがまた、とてもタフ。

普通は食事の時や寝る時は外してやってまた付けるものなのかもしれないが、Maxの場合は一度外したら再び付ける時に噛まれる可能性が大なので、10日後に抜糸に行くまで付けっぱなしにする予定。そうすると、散歩の時にいつもの勢いで木やら壁やら地面やらの匂いを嗅ごうとして、いろいろな物に激突し、カラーが日に日に劣化している。

それでも、このオーソドックスなタイプは外れないし、壊れない。Maxの激しさによく耐えている。この調子で10日後まで持つかどうかはわからないけれど。

去勢する目的は

去勢とは、陰嚢を根元から切り取るんだと思っていたが、実際には、2つの睾丸を取り出して、また陰嚢を縫い合わせるという手術だった。

手術後も元の姿が保たれていてよかったと思う。本人にとっては、何もなくなってしまうよりは違和感が少ないだろうし、飼主にとっても、今までの外観とあまり違わない方がいい。

犬に去勢手術を受けさせる一般的な目的は、①予定外の繁殖を防ぐこと、②メスに対して発情するのを抑えることだ。②については、発情に伴って落ち着きがなくなる、遠吠えするなどの問題行為(犬にとっては自然なことで問題と思っているのは飼主だが)を防ぐ、発情しているのに交尾ができないストレスを回避するという意味合いがあるようだ。

今回の手術の目的は②。メスを求めて興奮することがなくなり、それに伴うストレスもなくなれば、他のことでもなにかと興奮しやすいMaxに多少の落ち着きがもたらされるかもしれない。それは、我が家のメンバーにとってもMaxにとっても好ましい。

Maxには術後の痛みやエリザベスカラー装着のストレスを与えてしまったことになるが、そんな犠牲を払っても去勢してやっぱりよかった、と思えるような効果は、果たして表れるだろうか。

去勢手術

Maxは動物病院に行くと、何か処置をされると感づいたとたん、歯をむき出しにして激しく吠える。かかりつけの獣医科病院の方々は、激しい犬の扱いに慣れているのだろう、平穏に接してくれるが、今にも噛みそうで見ているこちらが冷や冷やする。

前回は、フィラリア予防薬を出してもらいに病院に行ったが、その時も、事前の血液検査のため診察台に乗せようとしたら、ウーッと唸り出した。今から噛みますというMaxの前触れだ。

ああ、また今日も怖いシーンが繰り広げられるのか、と思ったら、この時は様子が違った。獣医さんが、今日はあちらで処置してみますと、Maxを連れて離れた部屋に行ってそこで採血をしたのだ。

処置室に残された私は、狂暴な唸り声や吠える声が聞こえてきやしないか、いつもおだやかな先生の罵声とか聞こえてきたらどうしようと、耳を澄ませていた。だが、離れ部屋に行ったMaxは拍子抜けするくらい静かで、時々、クーンクーンと弱気な声まで出していた。

飼主が視界から消えたら後ろ盾がなくなって弱気になったのではないか、というのが獣医さんの見立て。とにかく、興奮させずに済んでよかったと、この時はほっとした。

去勢のため病院に連れて行く

[数か月悩んだ去勢手術](https://max-kenta.hatenablog.com/entry/neutering/)を受けさせることに決め、病院に連れて行く。

去勢手術や避妊手術は多くの犬が受けていることとはいえ、全身麻酔を使う手術はやはり心配だ。それに加えて、Maxが暴れて先生や看護師さんに噛みつかないかも心配。Max対策を考えてくれている病院なので大丈夫だとは思うが、やはり緊張する。おとなしく体をなでられている時に突然噛むこともある犬なので、どうか気を付けてくださいとお伝えする。

午前中に病院に引き渡して私は帰宅。そわそわして何も手につかない。夕方、4時か5時頃に引き取りに行くまで、このまま何もできないんだろう。

sonwithkenta
息子と健太。