Maxは動物病院に行くと、何か処置をされると感づいたとたん、歯をむき出しにして激しく吠える。かかりつけの獣医科病院の方々は、激しい犬の扱いに慣れているのだろう、平穏に接してくれるが、今にも噛みそうで見ているこちらが冷や冷やする。
前回は、フィラリア予防薬を出してもらいに病院に行ったが、その時も、事前の血液検査のため診察台に乗せようとしたら、ウーッと唸り出した。今から噛みますというMaxの前触れだ。
ああ、また今日も怖いシーンが繰り広げられるのか、と思ったら、この時は様子が違った。獣医さんが、今日はあちらで処置してみますと、Maxを連れて離れた部屋に行ってそこで採血をしたのだ。
処置室に残された私は、狂暴な唸り声や吠える声が聞こえてきやしないか、いつもおだやかな先生の罵声とか聞こえてきたらどうしようと、耳を澄ませていた。だが、離れ部屋に行ったMaxは拍子抜けするくらい静かで、時々、クーンクーンと弱気な声まで出していた。
飼主が視界から消えたら後ろ盾がなくなって弱気になったのではないか、というのが獣医さんの見立て。とにかく、興奮させずに済んでよかったと、この時はほっとした。
去勢のため病院に連れて行く
[数か月悩んだ去勢手術](https://max-kenta.hatenablog.com/entry/neutering/)を受けさせることに決め、病院に連れて行く。
去勢手術や避妊手術は多くの犬が受けていることとはいえ、全身麻酔を使う手術はやはり心配だ。それに加えて、Maxが暴れて先生や看護師さんに噛みつかないかも心配。Max対策を考えてくれている病院なので大丈夫だとは思うが、やはり緊張する。おとなしく体をなでられている時に突然噛むこともある犬なので、どうか気を付けてくださいとお伝えする。
午前中に病院に引き渡して私は帰宅。そわそわして何も手につかない。夕方、4時か5時頃に引き取りに行くまで、このまま何もできないんだろう。