BAD Shiba MAX改善日誌

気性が荒い柴犬MAXが良い子に近付いていく記録、になりますように - Days with Bad-Tempered Shiba Inu Dog with Hope for Improvement

去勢手術後

Maxの去勢手術は無事に終わった。

麻酔から覚めたら連絡するので迎えに来てください、午後4時~5時頃になります、と言われていたので、手術当日は、夕方までドキドキしながら待つつもりだった。

お昼過ぎに思いがけず、手術は無事終わりましたと電話をいただく。手術自体は問題なく終わったんだと、とりあえず半分はほっとした。だがあと半分の心配が残っている。麻酔から無事に覚めるか、そして獣医さんや病院の方を攻撃しなかったか。

夕方、もう完全に目覚めたという連絡を受ける。麻酔は大丈夫だったんだと、残りの心配のうち半分がなくなって迎えに行く。ひどく暴れたんじゃないですかと聞くと、先生は「大丈夫でしたよ」と言ってくれ、看護師さんもいつも通り親身な対応をしてくれる。心配したようなことは何も起こらなかったようでよかった。

動物病院で用意されたエリザベスカラーを付けたMaxを、家に連れて帰る。

術後、家でのMaxの様子

1~2日間は痛みもあってぐったりしているでしょうが、それは仕方ないですと獣医さんに言われた。

だがMaxは、痛みよりもエリザベスカラーがうっとうしいという思いの方が強いようで、なんとかして取ろうと動きまくる。噛んで外そうとしたり、ダッシュで走って勢いをつけてから床にたたきつけてみたり。結局、カラーが気にならない角度で寝そべっているのが一番楽だということを学んだ。

カラーがあると餌を食べにくい。事前に調べたところでは、お皿を台の上に置いて高くすると食べやすいということだったが、試してみたところどうもうまくいかない。あきらめていつも通り床に置いたら、お皿に口を近付けて、それだとカラーがお皿につっかかるので、一歩下がってカラーの中にお皿がすっぽり入ってから食べるという、彼なりの角度を見つけたようだ。

手術の当日と翌日は、あまり動いてはいけないだろうと散歩を控えたが、カラーを外そうとして家の中で暴れまわっているくらいだから大丈夫かと、3日目から散歩を再開する。

5日経った今は、後ろ足で首をかきたいのにカラーに邪魔されてかけない、部屋のすみっこに転がっていったおもちゃをカラーに邪魔されて取れない、みたいなことは多々あるけど、ストレス過ぎるというようでもなく、いつも通りの生活をしている。

手術を受ける前に、エリザベスカラーについて調べた。プラスチック製のオーソドックスなカラーの他に、布製のカラー(ドーナツみたいなのもあってとてもかわいい)、術後ウェアなどの選択肢もある。プラスチック製カラーであっても、首回りにボタンでプチン、プチンと留めるオーソドックスなタイプと、マジックテープで簡単に留められるタイプとがあった。

動物病院で付けてくれたエリザベスカラーは、最も昔ながらの、ボタン式のプラスチックカラーだった。見かけは良くないが、これがまた、とてもタフ。

普通は食事の時や寝る時は外してやってまた付けるものなのかもしれないが、Maxの場合は一度外したら再び付ける時に噛まれる可能性が大なので、10日後に抜糸に行くまで付けっぱなしにする予定。そうすると、散歩の時にいつもの勢いで木やら壁やら地面やらの匂いを嗅ごうとして、いろいろな物に激突し、カラーが日に日に劣化している。

それでも、このオーソドックスなタイプは外れないし、壊れない。Maxの激しさによく耐えている。この調子で10日後まで持つかどうかはわからないけれど。

去勢する目的は

去勢とは、陰嚢を根元から切り取るんだと思っていたが、実際には、2つの睾丸を取り出して、また陰嚢を縫い合わせるという手術だった。

手術後も元の姿が保たれていてよかったと思う。本人にとっては、何もなくなってしまうよりは違和感が少ないだろうし、飼主にとっても、今までの外観とあまり違わない方がいい。

犬に去勢手術を受けさせる一般的な目的は、①予定外の繁殖を防ぐこと、②メスに対して発情するのを抑えることだ。②については、発情に伴って落ち着きがなくなる、遠吠えするなどの問題行為(犬にとっては自然なことで問題と思っているのは飼主だが)を防ぐ、発情しているのに交尾ができないストレスを回避するという意味合いがあるようだ。

今回の手術の目的は②。メスを求めて興奮することがなくなり、それに伴うストレスもなくなれば、他のことでもなにかと興奮しやすいMaxに多少の落ち着きがもたらされるかもしれない。それは、我が家のメンバーにとってもMaxにとっても好ましい。

Maxには術後の痛みやエリザベスカラー装着のストレスを与えてしまったことになるが、そんな犠牲を払っても去勢してやっぱりよかった、と思えるような効果は、果たして表れるだろうか。